当社ではプレス加工する際に必須の「金型」までも社内で製作しております。
ここでは、山田製作所ならではの「金型の設計から製作」の流れを説明させていただきます。
金型設計
金型を製作するための一番肝心な工程です。
- 製品図面・製品仕様などから、金型を設計するためのデザインレビューを行います。まったく新しい製品や材料であれば社内にあるテスト金型を用いて、試し加工を行うなど、トライ&エラーも実施します。
- 次に金型の構造を盛り込んだ仕様を決定し、金型仕様書を完成させます。
- 金型仕様書に基づき金型のレイアウトなどを盛り込んだ金型設計を行い、金型図面を作成します。
- 作成した金型図面に、「誤り、設計不良がないか」検図を行います。
- 完成した金型図面から、社内で製作する部品やプレートの製作図面をおこし、次の工程に回します。
フライス加工・マシニング加工
主にフライス盤やマシニングセンタを用いて、用途に合った刃具を選定後、鋼材を穴開け加工・タップ加工・溝加工・面取り加工などの切削加工を行っていきます。
基本的に製品品質に直結する箇所は「フライス加工・マシニング加工」では完成まで行わずに、次の「ワイヤー放電加工」で行います。
ワイヤー放電加工
ワイヤカット放電加工機を用いて、「放電加工」を行います。
ワイヤー線を電極として用いるワイヤカット放電加工機は精度が非常に高く、またフライス盤、マシニングセンタと異なり、複雑な形状もプログラムに沿って自動で加工ができるため、高精度金型の実現、つまり製品品質の要となります。
研削加工
砥石を高速回転させる平面研削盤で、金型プレートやパンチの凹凸を滑らか、 かつ均一な高さになるよう微細加工を行います。また平面研磨とも呼ばれております。
金型によるプレス加工は、高さの均一性が非常に重要です。
金型の高さが不均一ですと品質に影響が出るため、金型の平面度がミクロン台になるよう追求しております。
また、金型メンテナンスのためにも平面研磨を行います。
プレス加工の回数を重ねていくと金型自体が劣化=摩耗していくため、 金型の刃先を復元する必要があります。
組付け
金型組み付けは、製作された金型プレートやパンチを1枚ずつ組み合わせる工程です。
最も難しい工程のため、有資格者によって行う作業になります。
山田製作所の金型は一般的な金型と異なり、超精密金型になりますので、
特に重要な金型のダイプレートとパンチを合わせる「刃合わせ」を行う際は、
長い習熟期間に裏付けされた高い技能が必要です。
特に重要な金型のダイプレートとパンチを合わせる「刃合わせ」を行う際は、
長い習熟期間に裏付けされた高い技能が必要です。